ポケモンGO Festで結婚した夫婦、出会いはサニーゴの交換

ポケモンGO Festで出会い、サニーゴの交換から結婚に至った夫婦を描いたイラスト

ジョウト図鑑を埋めるには、サニーゴが1匹必要だった。サンドラは地域のPokémon GOグループに投稿して、レスが交換してあげると名乗り出た。この約束がデートになってしまった。

二人は、2021年8月、カナダのオンタリオ州で出会った。サンドラは、友達同士でゲームを一緒にする集まりだと思っていたのに、別れ際にレスがキスしようとして、事実上のデートになってしまったという。

実際に会う前から、図鑑を埋めるのを手伝ってあげると言っていたレスの態度も、サンドラにいい印象を残したそうだ。

雨の日の初デート

サンドラは、新型コロナのパンデミックが始まったころ、看護師として働きながら、心身ともに疲れていた。

少しでも外に出る理由が必要で、ポケモンGOを始めて、レイドを探して近所を歩き、地域コミュニティで、ほかのトレーナーと話すうちに、日常を少しずつ取り戻したという。

一方、レスは、ゲームのリリース初日からプレイしているベテランだった。新しい仕事のためにオンタリオ州ウィンザーへ移ったあとも、このゲームは、レスにとって、新しい人たちと知り合う通路だったという。

二人が初めて会った日は雨が降っていた。散歩中に急に雨が降り出すと、レスは自分のジャケットをサンドラに渡して、本人はびしょ濡れになった。サンドラは、その小さな行動から、相手がどんな人か感じたと振り返った。レスにとっても、その日は鮮明に残った。

バス停の明かりの下で、雨に濡れたサンドラがひときわ輝いて見えて、旅行をほとんどしたことがないという話を聞いて、いつか一緒に遠くへ出かけて、すべてのポケモンを捕まえてみようと心に決めたそうだ。

〈ふたりの運命的な出会いのきっかけとなった、ポケモン交換の様子が分かる公式紹介映像です。〉
* YouTubeチャンネル『Pokémon GO』にあがっている動画だよ。

デートが世界旅行に

✦ 二人が探して回ったポケモン

旅行先ごとに目標があった

✔ フランス:クレッフィ
✔ フロリダ:マラカッチ、ヘラクロス
✔ メキシコ:ルチャブル

一緒に歩くことは、自然に旅行へとつながった。二人は、フランスでクレッフィを、フロリダでマラカッチとヘラクロスを、メキシコでルチャブルを探して回った。

特定の地域で出会えるポケモンが旅の目標になるから、見知らぬ街を歩く理由がひとつ増えたわけだ。

ある日は、新しい場所でポケモンを探したり、レイドを続けてやったりして、ある日は、家で映画を見ているあいだに、Pokémon GO Plus+でポケストップを回して、あとで捕まえたポケモンを交換したという。

レスは、二人がいまも毎日15分ほど一緒に散歩して、ゲームのルートを歩いていると話した。ゲームが好きで、ゲームで恋人に出会いたい人たちには、美しい夢のような日常ではないだろうか?

結婚式もポケモンGOと一緒に

✦ サンドラとレスの縁の年表

最初の出会いから新婚旅行まで

12021年8月
カナダのオンタリオ州で初めて会う(サニーゴ交換の約束)
22024年
Pokémon GOのイベントの特別プロポーズ企画に応募したが選ばれなかった
32025年6月6日
ニュージャージー州ジャージーシティのMaritime Parcで結婚式
42025年11月
日本の長崎のPokémon GO ワイルドエリアで新婚旅行

二人は、ポケモンをテーマにした結婚式を日本で挙げる話を、冗談のように交わしていた。サンドラは、2024年のPokémon GOのイベントで、特別なプロポーズの機会を提供するイベントに応募したけれど、選ばれなかった。

ところが、翌年、運営チームから、二人の結婚式を支援したいという連絡が来た。サンドラが二人の話を写真と一緒に提出したことがきっかけになったそうだ。

結婚式は、2025年6月6日、ニュージャージー州ジャージーシティのMaritime Parcで開かれた。

二人はPokémon GO Fest 2025の特別招待客で、式が終わったあと、ピカチュウと写真を撮って、近くのLiberty State Parkの会場へ向かった。招待客は34人で、ヨーロッパから飛んできた人もいた。

準備期間は、たった5週間だったという。

✦ ポケモンテーマの結婚式の小道具

式の飾りから誓い、指輪まで

小道具
• ラブラブボールに入れた指輪
• 図鑑をかたどったタブレットで読んだ誓い
• ポケモンのエネルギーカードのお祝いメッセージ
• ラッキー・ゼニガメのケーキのフィギュア
• 指輪に刻んだ「キミに決めた!」(I choose you)

結婚式の小道具も、ポケモンのテーマで合わせた。指輪はラブラブボールに入れて、二人はポケモン図鑑をかたどったタブレットで誓いを読んだ。サンドラは、ポケモンのアニメの主題歌に合わせて入場して、招待客はポケモンのエネルギーカードにお祝いのメッセージを残した。

ケーキの上には、二人の職業の看護師と消防士を思わせる服を着たラッキーとゼニガメのフィギュアが乗った。結婚指輪には、ポケモンバトルでおなじみの言葉の「キミに決めた!」(I choose you)も刻んだ。

ポケモンが好きだという好みが、式の飾りから誓い、指輪まで続いたのだ。

新婚旅行もゲームと一緒だった。二人は、2025年11月、日本の長崎で開かれたPokémon GO ワイルドエリアに参加した。現地のトレーナーとポケモンを交換して、お互いの言葉を流暢に話せなくても、ゲームを通じてコミュニケーションがとれたそうだ。

現実で人に出会わせる仕組み

ポケモンGOは、現実の位置をプレイ空間にする。ポケストップとジムを探して歩き回り、レイドでは、ほかのトレーナーと力を合わせる。サンドラとレスの最初の約束も、ポケモン図鑑を埋めるための交換のリクエストから出た。

ゲームの中の目標が、現実で会う具体的な理由になったのだ。

✦ フレンドレベルが上がると

フレンド活動から特典まで

友達と一緒に活動
友達追加 → ギフトの交換・レイド・バトル → フレンドレベルの上昇 → レイドの追加プレミアボール・バトルボーナス
2025年12月から
「Forever Friends」の段階の友達と制限つきのリモート交換

ポケモンGOには、恋愛相手や配偶者を登録する機能はない。代わりに、友達を追加して、ギフトを交換したり、レイドやバトルを一緒にしたりしながら、フレンドレベルを上げられる。

フレンドレベルが高くなると、レイドで追加のプレミアボールをもらったり、バトルボーナスを得たりするなど、実際の特典もできる。2025年12月からは、「Forever Friends」の段階に上がった友達と、制限つきのリモート交換もできるようになった。

地域の集まりを探す方法もある。コミュニティアンバサダープログラムは、公開のオフライン集まりの運営を支援していて、イベントの日程は、Campfireやコミュニティ・デイのマップに上がるので、ほかのトレーナーも確認できる。

アンバサダーとして登録されるコミュニティは、最低10人以上のトレーナーが参加する公開グループだ。定期的なレイドの集まりやコミュニティ・デイは、同じ人にまた会う機会をつくってくれる。

✦ 449人の調査結果

現場イベントとソーシャルメディアで募集した利用者基準

88%ゲームを通じて誰かに実際に会った
78%新しい場所を訪れた
35%新しいお店を利用した

2023年にオンラインで公開された学術研究では、Pokémon GOの現場イベントとソーシャルメディアで募集した利用者449人のうち、88%が、ゲームを通じて誰かに実際に会ったことがあり、78%は、新しい場所を訪れたと答えた。

35%は、ゲームをきっかけに新しいお店を利用した経験もあると答えた。部屋にこもって楽しむゲームではなく、家の外に出て活動する過程で、自然に他の人との縁ができるのだ。

韓国でポケモンGOは、2017年1月に正式サービスを始めた。2026年9月5〜6日には、ソウルの城東区で、Pokémon GO Fest 2026 メガフィナーレを記念した現場イベントも開かれた。

当時の現場には、コミュニティハブとプレイゾーン、フォトゾーンが設けられ、トレーナーたちが一緒に集まってゲームを楽しめた。

大型イベントがないときも、地域コミュニティのレイドの集まりやコミュニティ・デイに参加できて、コミュニティアンバサダーが開くイベントも、公開で運営されている。

現実の場所をゲーム盤にするポケモンGOでは、ポケモンを捕まえに出た道が、いつのまにか誰かと一緒に歩く道に変わることがある。サンドラとレスにとっては、サニーゴ1匹が、その始まりだった。もしかしたら、ね。

あなたも、ポケモンGOをしていて、偶然入った道で、あなたのソウルメイトに出会うかもしれない。えへへ♡

今回はここまでにするよ。また会おう。

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